近年、日本人の夫婦別姓について話題になってますが、国際結婚の場合は元々夫婦別姓が認められています(=手続きをしないと別性のままです)。
結論から申し上げますと、私たちは夫婦同姓にしています。
実際に自分の名前が変わって感じたメリットやデメリットをまとめようと思います。
※2018年に日本にてアメリカ人男性と結婚した手続きの記憶に基づいています。届け出るのが日本ではなく別の国だったり、結婚相手の母国によっても対応が違ったりするので、ご了承ください。
国際結婚の場合の苗字のパターン
夫婦別姓
何も手続きをせずに婚姻のみ行った場合は、前述のとおり夫婦別姓になります。
日本人配偶者が苗字を変更(改姓)
苗字を外国人配偶者のもので統一する方法です。
変更前 | 変更後 | |
夫 | ロバーツ ジョン | ロバーツ ジョン |
妻 | 田中 みや子 | ロバーツ みや子 |
氏の変更届と呼ばれる書類を提出します(婚姻後6か月以内であれば区役所や市役所等、6ヶ月以降は家庭裁判所の許可をもらってから役所に提出)。
アルファベットは認められないため、カタカナになります(中国など、日本の国籍で使える漢字であればOK)。
ミドルネームに旧姓を入れたい場合
日本人には氏と名のふたつしかないので、どちらかに含めなければなりません。
氏 | 名 | |
①氏に入れる | ロバーツ田中 | みや子 |
②名に入れる | ロバーツ | 田中みや子 |
①の場合、夫はロバーツさん、妻はロバーツ田中さん になるので夫婦同姓ではなくなります。
②の場合、氏を変更した後に名前も変更する必要があります。
そして①でも②でも、家庭裁判所の許可が必要になります。
外国人配偶者が苗字を変更?(通称名の届け出)
夫婦で日本の苗字にする方法です。
といっても外国人配偶者が改姓できるわけではなく、通称名を届け出ることになります。
簡単に言うと、公式のニックネーム。免許証などでは本名の横の()内に通称名が入るみたいです。
変更前 | 変更後 | |
夫 | ロバーツ ジョン | ロバーツ ジョン(田中 ジョン) |
妻 | 田中 みや子 | 田中 みや子 |
この例の場合、ジョンさんは普段生活する分に田中を名乗っても問題ないですが、本当の苗字が変わったわけではないという点には注意が必要です。
それに、海外で暮らすことになればまた別姓に戻ってしまいます。
※後述しますが、子供が産まれた場合も日本人親の名前を引き継ぐので田中になります。
国籍や戸籍はどうなる?
「結婚したら旦那さんは日本国籍になったの?」
たまに聞かれるのですが、これは間違いです。
帰化したわけではないので、婚姻届を出しただけで日本国籍を持てるようになるということはありません。
ちなみに我が家はいずれ渡米を考えているので、そのままです。
私達が夫婦同姓にした理由。子供の名前はどうなる?
結婚前に話し合いました。
プロポーズされてから実際に入籍するまでの間、とにかくネットで検索しまくる日々。
(そもそも夫は日本戸籍がないので、「入籍」とはちょっと違うんですよね。私が実家の戸籍から抜けて単独戸籍になり、婚姻欄に夫の名前が入る形になります。)
今の日本はまだ夫婦同姓が当たり前だし、せっかく結婚したのだから同じ苗字の方が実感湧くかな…
でも、英語が話せないのに外国の名前にするのって、ちょっと恥ずかしい気持ちもある…
ということで、オットにも聞いてみました。

苗字変えようか迷ってるんだけど、オットはどっちがいい?

え、一緒がいい!
即答かい。笑
子供の名前(苗字)がどうなるかがポイントだった
日本で子供が産まれた場合、日本国籍の方の親の苗字になります。
日本人親&その子供の戸籍 (←婚姻欄に外国人親の名前)
という戸籍になるのです。
なので、もし夫婦別姓にした場合、夫だけが別の苗字に。
それも可哀想だな~と思い、相手の希望も尊重した結果、改姓を決意しました。
※別姓の場合でも、子供が単独戸籍を持つことで外国人側の姓にすることができます。が、手続きは面倒だし、そうすると今度は私が寂しい(笑)ということで、我が家は同姓に決めました。
一番簡単な改姓方法
氏の変更届と呼ばれる書類を市役所や区役所へ提出します。
こちらは婚姻の日から6ヶ月以内に提出すればOKですが、婚姻届提出の際に一緒に出してしまうのが一番簡単でした!
※期限を過ぎた後に変更する場合は、家庭裁判所の許可が必要となります。
実際に苗字が変わって感じたメリット、デメリット
メリット
今のところ子供を授かれていないので、上記メリットはまだ感じていません…
が、やっぱりこの人と結婚したんだ!という実感が湧くなとは思います。
それと、パスポートの苗字が同じなので一目で夫婦だと理解してもらえること。空港での手続きが楽だなと感じることもあります。
デメリット
カタカナの苗字になったことで感じた、不便だなと思うポイントは大きくは2つです。
病院や区役所で呼ばれたときちょっと恥ずかしい
バリバリ日本人顔のため、ん?って顔をされることはよくあります。
でも今は国際結婚って珍しくないので、そんなに気にならないですかね・・・
幸い我が家は「シュワルツェネッガーさん」のような長い苗字ではなく、文字数が多過ぎて困ったことはないです。すごく長くて珍しい苗字で、書くの大変そうだな~って人は見たことがあります。(クレジットカードとか入り切るのかな…)
電話で名乗るときに伝わりにくい
うちの場合、90%くらい聞き返されます!笑
ごく稀にコールセンターのプロ中のプロだと、
(例えばロバーツさんだったら)

ローマのロ、ハガキのハに濁点、長音、鶴亀のツ、ですね?
って感じで返してくれるんですよね。
一発で伝わったのはその一度だけです。感動しました…
通話表ってものが存在するみたいなので、いつも聞き返されてしまう人は参考にしてみてください。
最後に
こちらはあくまで私たちのケースです。
決して夫婦別姓の国際結婚カップルを否定するわけではないですし、実際周りにも色んなパターンが存在しています。色んな形があって良いと思います!
あとは結婚後にどの国で生活するつもりなのか、というのもポイントになってくる気がします。
「日本でずっと暮らすつもりだから子供の苗字は日本名にしたい」
という理由で別姓のままにしている人もいます。
我が家の場合、夫の故郷も夫婦同姓が一般的な州だったので自然と選択肢は絞られました。
未来の自分がどうなっているのか、職業柄変えても支障ないのか、手続きが苦じゃないか・・・色々想像して決めてみるのもいいかもしれません。(あとは考えたくないですが、万が一離婚した場合は別姓の方が楽ですよね…笑)
あくまで一つの例として、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
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